脱サラ戦略!?

あなたが起業を志しているとします。そして、今はサラリーマンでもビジネスパーソンでも呼び方はなんでもいいですが、いわゆる勤め人だとします。

このような状態のあなたは極めて有利な位置にいるといった事はコチラの記事で指摘させていただきました。

本稿では一歩進めて勤め人の地位を利用した脱サラ戦略について考えていきます。

■ギリギリまで公表しない

よく、勤め人で「私、起業したいと考えているんですよ」などと公言している人がいますが、そのような行為は起業の算段が完全につくまで控えてください。

人間は社会的な動物ですので、自分の所属する社会から抜け出そうとしているような人に対しては、概して扱いが厳しくなってきます。

この事は、起業の準備といった側面からも百害あって一利なしですし、起業の算段が完全についていないのならば、起業のアイディアが全く使えなくなったような緊急事態に利用できる退路が使えなくなるので望ましくありません。

(本来、勤めている段階で起業のアイディアがダメだと気が付くのは非常に幸運なことなのですが、起業を公言していると退路として現在の職に避難がしにくくなってしまい、不幸なことになってしまいます。)

このように、起業したい、開業したいと公言することは退路を用意しておくといった戦術の基本からも望ましくない行為ですので避けましょう。

■お金以外のモノを獲得せよ

さて、起業を志しているあなたにとって現在の職場は宝の山です。なんとなくワクワクしないとか、仕事がつまらないと思って起業、開業を考えている人も、もう一度自分の職場の宝に目を向けてみてください。

書式、営業方法、商品選定方法もノウハウです

まず、社内で使っている見積書、発注請書、契約書、納品書、請求書といった一連の書式ですが、その書式で取引が回っているという事実を重く見てください。

どういった事が書いてありますか?どういった順番で出されていますか?こういった事はあなたが起業した後では全て自分でやる必要があるのです。今のうちに学んでおきましょう。

また、営業はどうやってやっていますか?新規にお客さんを取るための工夫は?広告を打っているのならそれはどんな根拠で打っています?反応率はどの程度を見積もっているのでしょう?誰をターゲットとしているのでしょうか?

商品はどういった視点で選定されているのですか?開発しているのなら何を狙いに開発しています?あなたが仕入れるならどういった風に仕入れます?業界の慣行は?まだFAXが現役なら、あなたが同業で起業する場合、FAXの設備も必要ですよね?

こういったノウハウは企業内部の人間には基本的には惜しげなく教えてくれますが、あなたが起業・開業した後には訊くことは難しい情報となります。

お付き合いも

また、企業の看板を使っている現状ならば、個人ではほとんど会えないような取引先のキーパーソンにも会えますし、異業種の人であってもそういった交流会で営業臭さを消して会う事は簡単です。

(個人事業主で異業種交流会に行くと営業臭がかなり出てしまうので敬遠されるケースがあります。)

この会社の看板を使って色んな人に会えるという利点は勤め人は見逃しがちですが、有力者の紹介状を持ちあるっているようなものになります。

この利点を生かして色んな人に会っておく事はとても重要です。

■そうはいってもお金も作る

さて、生々しいお話ですが、起業の業態によっては初期費用も必要となりますし、売上が上がってくるまでの当面の生活費も必要となります。

そのお金をためておくことも大切です。そしてこのことは、安定収入がある勤め人時代だから可能となります。

また、可能であるならば、起業する予定の業種で週末にでもなんにでも営業をしてみるのが望ましいです。その結果報酬を得られた場合、貯蓄や投資に回して起業準備を加速することができますし、何よりも実地でのノウハウは極めて貴重なものとなります。

もちろんお金は給料の中から蓄えていくか、実際に小さく営業活動を開始する以外にはできませんが、それ以外のノウハウや人脈は勤め人の看板を利用してできる限り整えておくと起業にとって有利になります。

■忘れちゃいけない健康面

さて、最後になりますが決して忘れてはならない事があります。それは健康面です。

開業した後は基本的には健康に関することも自己責任となります。そのため、療養で休暇を取れば治療費に加えて休暇中稼ぐことができなくなるといった大きな問題が生じます。

そこで、勤め人のうちに準備の一つとして人間ドックを受診することを強くお勧めします。

勤め人のうちならば療養のために休暇を取ってもある程度は生活面で保障されるので、人間ドックを受診して治療できるところは全て治療してから開業するというのが合理的な考え方となります。

このような考え方に、道徳的にまずいことは何もないはずです。しっかりと準備を整えて創業・開業をしていきましょう。

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