起業をするのに独創性は本当に必要か?ハードルを自ら上げ過ぎていませんか?

起業や開業は独創性が必要であるとよく言われます。

特に、公的なところが出しているパンフレットとかでは「同業者にはない独創的なサービス」とか、「革新的な商品を扱う」「独自の」「革新的な」といった言葉が付くようなサービスや商品を扱わな変えれば成功はおぼつかないといったメッセージが出てきたりします。

確かに、独創的とか画期的、革新的といった言葉が付くようなサービスや製品、商品を取り扱うに越したことはありません。

■革新的とかそういう聞こえのいい言葉は結果論です

しかし、本サイトでははっきりと言っておきます。

このようなことは独創的、画期的、革新的といった言葉が付くのはうまく行ったから言っているだけです。

ハッキリ言えば、結果論でしかないのです。

ですから、「ありふれた蕎麦屋さんを計画しているからダメ…」とか「居酒屋なんてありふれているよな…」とか「左官の技術だけではなぁ」といったせっかくの思いを、革新的でないからとか画期的でないからといった言葉でしぼませてほしくないのです。

■そもそも

例えば、昔ペンギンがいる居酒屋が都内にありました。また、フクロウカフェとか鳥と触れ合えるサービスもあります。

こういったサービスは、そこそこ流行ったから画期的なサービスと言えますが、全然流行らなかったら、鳥を全面に打ち出したサービスだけに『閑古鳥が鳴いている』なんて陰口をたたかれるのがオチです。

そして、もしかしたらロバと触れ合える居酒屋とか、ダチョウがいる寿司やなんて言うのもあったのかもしれません。

また、刺身ネタだけを焼肉の網で焼く焼き魚屋とか、銭湯と居酒屋が併設されているようなお店もあるかもしれません。

どれもこれも画期的、革新的ですよね?でも、売れなければ単なる変わった人の思い付きでしかありません。

このように、残念ながら革新的なんて言うのは結果論でしかないのです。

■革新的なお店を見たことがありますか?

あなたが街を歩いていて革新的な飲食店で食事をしたことが何度あるでしょうか?あなたの住んでいる街にそんなお店がありますか?

ほとんどの人はNOと答えるはずです。

本当に、開業や企業がうまく行くための条件として『革新性』とか『独創性』が挙げられるのならば、街はユニークなお店であふれているはずです。

例えば、立ち食いそば屋さんは蕎麦生地を頭上で振って伸ばし、ラーメン屋さんの店内にはロバがいて、大工さんは溶接の棒で火花を飛ばして釘を溶接していてもおかしくないのです。

でも、そんな事はありませんよね?つまり、開業に飛び道具的なユニークさなんていらないのです。

■細部にこだわる

とはいえ、一から十まで全く同じ商品やサービスを扱ってくださいと言っているわけではありません。

もちろん、開業するという事は既にある事業と違いを打ち出さないといけないわけですから、細部はあなたの独自のサービスや商品とする事になります。

全く同じ商品を同じ値段、同じサービスで販売するのならば、ワザワザ新参者のあなたのお店を利用する理由なんて消費者にはないわけですから。

そのため、独創性とか革新性なんて、公的な人たちが好む言葉は忘れてしまってもいいのですが、ちょっとしたこだわりとか、ちょっとした工夫は常に心掛けていく必要があります。

「おっ、ココのお店は季節の花が生けてあるんだね、季節感があっていいね」とかそんな小さな工夫でも積み重ねていけばあなたの事業の独自性になるのです。

■本音ベースだと

と、独自性や革新性は基本的には必要ありません。世の中に独自でも革新的でもないフランチャイズがこれだけあふれていることを考えれば、商売の決め手は独自性とか革新性では決してないという事がわかると思います。

但し、革新性や独自性が求められる局面も存在します。

それは、公的機関から(難易度の高い・競争率の高い)補助金や助成金を引っ張ろうとする場合です。

この場合、細部に気を使ったお蕎麦屋さんよりも、飛び道具的な革新性を持った料理店の方が有利になります。もっというと、製造業の方が独自の製品を打ち出しやすいので圧倒的に有利となります。

■必要なのは

と、開業するために必要なのは、その事業を『やりたい』という強い思いと、基本をおろそかにせず小さな工夫を積み重ねるといった事です。

決して独創性や革新性ではないので、それが無いからと言って熱い思いをあきらめないでください。

むしろ、独創性を持って、「お店の壁をすべて水槽にする」とか言い出すと、開業にかかるコストも高くなりますし、好き嫌いが大きく分かれるような店構えになるので、商圏内の客層と合わないといったリスクも大きくなります。

そのため、しっかりと事業を作りこんでいくことを心がけてください。また、独創性よりも儲けを優先してフランチャイズでビジネスモデル一式の提供を受けるのも一つの手です。

儲けた後に、リスクを限定してユニークな取り組みをするといった方が余裕も出て良い結果につながると思います。

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  99. とりあえず名刺を作ろう。話はそれからだ
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  106. どうして開業したいの?開業のリスクとそれを乗り越えた所にある希望について
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