開業する事業の概要を紙に書いて考えましょう

経経営理念をどうやって現実のモノにしていくかが事業を進めていくうえでの肝になります。

そして、経営理念を現実のものにするために、どういった事業をするかの概要を考えていきます。

この事業の概要については、『必ず』紙に書いてみてください。大丈夫、気に入らなければ何度でも書き直せばいいんですから。気楽に幾つか書いてみるつもりで始めてみてください。

■理念と一貫した事業の概要を作っていく

たとえば、「こだわった材料を使った、安全で本当に美味しい手作りのまんじゅうを食べて欲しい」といった創業の動機・経営理念を持っているのならば、それに即した事業の概要が出てくるはずです。

つまり、少なくとも『おまんじゅうのお店』になるはずですよね?

こういった事を事業の概要として書いていくのです。

■事業の概要の例

例えば、上のケースでは

地元の子育て世代に、有機農法で栽培した材料を使ったおまんじゅうを販売するお店を作る
といった感じに経営理念が事業の概要に展開できます。

この時のポイントは、『誰に』『何を』『どんなふうに売る』かといった事を盛り込んでみてください。

上の事業概要の場合は、誰に何をどのようにについては次のように盛り込んでいます。

  • 誰に
  • 地元の子育て世代に

  • 何を
  • 有機農法で栽培した材料を使ったおまんじゅうを

  • どんな風に売るか
  • お店(店舗で販売)

    といった切り口になっています。

    ■業種ごとの例

    さて、創業の動機(経営理念)と事業の概要の例をいくつか出してみますので、参考にしてみてください。

    これらの事業が良いかどうかではなく、この例のポイントは、創業の動機の延長線上に事業があり、また、誰に何をどのようにといった質問に答えるとどうなるかといった事です。

  • 創業の動機:お客様の日々の生活に添った洋服を提案できるお店が少ないので、そういったお店を作りたい。
  • 事業の概要:50代ぐらいの社会的地位のある男性に、カジュアルな服装を、店舗内でくつろいでもらいながら服飾の歴史などのうんちくを解説しながら販売する。
  • 解説:

    50代の男性創業者が、現在の仕事で構築した仕入れルートと、豊富な知識を活かしてサロン的なお店を作ると言ったケースです。

    顧客のターゲットは明らかにお金に余裕のある層ですから、価格競争にも巻き込まれにくいですし、店主のファンを獲得できれば安定的に販売できるはずです。

  • 創業の動機:高齢の方にも、食事の楽しみを感じてもらえるようなお店を作りたい
  • 事業の概要:当店から徒歩圏内に住むお年寄りに、伝統的な味付けにした惣菜を、少量ずつ選んでもらう惣菜店として販売する
  • 解説:

    高齢の方は食が細くなりがちです。また、単身世帯になると一人で食べる量はそれほど多くないため、スーパーなどで販売している通常サイズの惣菜では持て余してしまうといった事が起こりがちです。

    そのため、惣菜を買って食事を楽しんでもらおうと考えても、「量が多いから今日はパックの餃子だけでいいよ」といった形で種類が限定されてしまいます。

    そこで、本当に少量ずつ沢山の種類を販売できるような惣菜店を開店してはどうかと考えたようです。

    ■事業の概要ができれば

    このように、事業の概要ができればかなり開業のイメージは明確化されていきます。

    誰に売るか、何を売るか、どうやって売るかの三点が明確になれば、やることも絞り込めますので開業の準備もより具体的になっていくという訳です。

    ■ココからさらに細分化していきます

    さて、この事業の概要ですが、これからさらに細分化して考えていきます。しかし、この事業の概要を細分化する前に、事業として成り立つのかどうかについて、一旦考えていきます。

    例えば、競争の状況はどうでしょうか?同業者が多すぎれば、競争が激しすぎて、適正な利潤を確保することは難しくなるでしょう。また、同業者がいないとなると、競争環境は有利でしょうけれども、需要が存在しているかどうかについて考える必要も出てきます。

    このように、市場を考えたときに事業として難しいとなれば微調整をしていくといった手順を踏んで事業計画を作っていくのですね。

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