現金が王様。会社を営む上で絶対に外せない現金を確保する方法

「商売をするうえで一番大切なことは志です」などという綺麗な言葉を使う人がいますが、商売をする上での一番大切なものを一般論で示すことはできないので、あなたにとっての大切なものを商売を続けていく中でぜひ見つけていったください。

本記事では、商売を続けるうえでの一番大切なもの、そしてそのものを確保する方法について考えていきます。

■大切なのはおかねです

商売を続けるうえで一番大切なものは、ずばりお金です。とはいえ、儲かりさえすれば、何をやってもよいといった拝金主義を勧めるわけではありません。

ここで言いたいのは、お金は血液のようなもので、足りなくなってしまうとそこで身動きが取れなくなってしまうといったことです。

■約束のお金が払えないと

例えば、どんなに綺麗ごとを言っても、仕入れのお金をちゃんと支払ってくれない取引先と継続して付き合いたいと感じる人は稀ですよね。

しっかりと取引をする際に、「いついつまでに、いくら支払います」と交わした約束を守っていくといった態度が信用を作り上げていくのです。

そして、このような約束を守れないような取引先は信用を得ることができなく、存在していくことがむつかしくなっていきます。

■ダメージが軽くても

このようなお金関係でルーズなことを行い、信用を失うと、比較的ダメージが少なかったとしても

①今後の取引に応じてもらいにくくなる

②後払いといった支払方法には基本的に応じてもらえなくなる

③業界内で話が回って、ほかの取引にも悪影響が出る

といった状況に陥ります。

■ダメージが大きい場合は

また、これが小切手や手形を振り出したなどという、銀行を絡めた取引だったりすると、銀行取引停止といった極めて厳しい制裁を受けます。(この結果、事実上の倒産に追い込まれます。)

このように、お金が回らないと商売を続けることは極めてむつかしくなるのですね。

■大切なお金を調達するためには

さて、このように大切なお金ですが調達するための方法論は非常に限定されています。ここでは、お金を調達するための方法論の(ほぼ)全てを挙げますので、いざとなったときにどうやってお金を調達するかについて考えるヒントにしてください。

  • 収益を上げる
  • 一番王道の方策はこの「収益を獲得する」といったものになります。収益となんだかむつかしそうに書いていますが、要するに売上を上げたり受取利息や受取配当金などで自分の商売の外からお金を稼いでくるということです。

    お金を調達するための方法はいろいろありますが、この方策のみが、事業を永続させることができる力を持っているので、どうやったら収益をあげられるのかについて常に考えていく必要があります。

    どうやって売り上げを増やしますか?どうやって手数料等を受け取りますか?この部分をしっかりと考えていくのが商売を作るということなのです。

  • 負債として調達する
  • さて、お金の調達というと上で挙げた収益を上げるといったことよりも、どこかから借りてくるといった事の方がすぐに思い浮かぶ選択肢かもしれません。

    金融機関などから、1,000万円の融資を受けられれば、一気に手元の現金は増えますからね。

    でも、金融機関から融資を受けることだけが負債としてお金を調達する方法ではありません。例えば、支払いを待ってもらって(掛けで買う)といった方法でも、間接的にお金を調達することろができます。

    例えば、仕入れの支払いを1か月分伸ばすことができれば、実質的に1か月分の支払いに回る現金を借りてきたのと同じことになります。

    毎月100万円を仕入れなどで支払っている事業なら、100万円を借りてきたのと同じ効果が得られるのです。

  • 出資者を探す
  • 次に、資金調達をするために出資者を探すといった方法も考えられます。出資であれば返済する必要がないお金であるため、出資を受けることに成功したら事業の運営は安定します。

    しかし、この選択肢はそこまで魅力的ではありません。というのは、出資者はいざとなったらあなたから経営権をはく奪できるだけの株式数を要求(つまり発行済み株式数の50%以上ですね)するのが一般的だからです。

    たいていの場合、最初はあなたの経営権には手を付けたりはしませんが(うまくいくかどうかわからない段階なら、あなたに頑張ってもらったほうが合理的ですから)、儲かり出した段階でもあなたにそのまま経営を任せてくれるかどうかは別の話です。

    リスクをとって開業という選択肢を選ぶわけですから、リスクを負ったまま雇われ社長になるといった結末は避けたいものです。

  • 資産を売却する
  • また、持っている資産を売却することでお金を調達することも可能です。いらない土地や建物があれば売却することで急場をしのぐことが可能です。

    しかし、このような状況になってくると、かなり業況は苦しいので、資産を売却して資金調達をしなければならないといった選択肢が頭に浮かんだら、まずは公的な機関に相談して支援を依頼したほうがよさそうです。

    ■会計的な整理です

    さて、ここまでのお話しは資金調達を会計の考え方で整理したものになります。

    会計では、一定時点の財政状況を資産と負債、資本(純資産)といった切り口で、一定期間の経営成績を収益と費用といった切り口で整理します。

    そして、この整理は基本的に「もれなくダブりなく」(ミッシー:MECE)といった構造になります。

    とはいえ、そのような言葉を覚えることにそれほど意味があるわけではなく、こういった切り口があるということを知っておきたいというだけになります。

    いずれにしても、資金調達が必要になったら、

    ①収益を上げることはできないか(もっと稼ぐことはできないか?)

    ②負債で調達することはできないか(誰かから借りられないか?)

    ③資本を増強できないか(出資を受ける余地はないか?)

    ④資産を売却できないか(手元の資産の中で売れるものはないか?)

    の順番で考えていくことが必要です。

    創業・開業・経営について

    1. 自社をより深く知る6つの質問上級編。4つの追加質問を通じて自社の真の強みへ
    2. 事業期間という聞きなれない概念にも注意が必要です
    3. 助成率・補助率と補助上限額とは
    4. その補助金・助成金本当に必要ですか?補助金獲得を検討するときに事業を考える
    5. 補助金・助成金獲得の流れ | 流れをしっかりと把握しないと思わぬ落とし穴があります
    6. 補助金・助成金は情報入手が非常に大きな要素です
    7. 補助金や助成金でやってはいけないこと
    8. 補助金獲得のために自社をどうやって知るか。6つの質問で考える
    9. 補助金獲得のヒントは要綱・ガイドラインに書いてある
    10. 補助金や助成金は基本的に清算払いです
    11. まずは己を知る事(自社を知る)が補助金や助成金獲得のためには大切です
    12. 助成金獲得とはどんなこと?
    13. 人脈を作っておくとよいというけど異業種交流会とかの人脈って開業に役立ちますか?
    14. ズバリ言います業種別開業の手引き
    15. ラーメン屋さんを開業するのなら検討したいこと
    16. 助成金や補助金を獲得したい
    17. これから開業したいと考えているみんなの悩みに答えます
    18. 会社勤めの片手間にネットで起業したい【ネットショップの仕入】
    19. 顧客の獲得方法について教えて下さい【行政書士】
    20. 初期費用は少なく、環境は慎重に。時期は開業準備ができた時です!
    21. 個人商店の収益はいくらくらいで軌道に乗るのか【ネイルサロン】
    22. 開店前にわかる事を調べて計画に落とし込んでみよう【古本屋さん】
    23. 開業資金の調達、特に融資について【雑貨屋】
    24. 独立開業したいけど、初期費用はどうしたら捻出できますか?【開業費の捻出方法】
    25. 開業費用についてどうしたらいいの?
    26. 一体何を準備すれば良いのか、税務や税理士さんに対する一般的な回答
    27. 場面別に役立つ宣伝方法をまとめました
    28. お礼状を出すことの見逃せない利点、手紙を書くクセを付けよう
    29. 常連さんを大事にするのがどんな商売でも基本。固定客をつかんで安定を得る
    30. サイト運営は即効性が無いのですが将来に向けての投資です
    31. 折り込みチラシは安いし現在でも効果的な手段です
    32. 開業したらHPを作ります?作ってから有効に機能するまで時間がかかるのにどうして今作らないの?
    33. 人に会いに行こう 嫌われていないのなら会いに行く回数を増やすほど好感度が増します
    34. お礼状を出していない?どこでつながるかわからないから退職するときはお礼状を出しましょう
    35. 起業をするなら道具にはこだわれ(こだわらなくてもいいけど便利なものは使いましょう)
    36. ゴム印というとても便利なスタンプを使って仕事の効率を上げましょう
    37. 印刷は重要でも、初期費用は極力抑えましょう
    38. 事務所は必要か?自宅兼事務所、バーチャルオフィス、貸事務所を比較して考える
    39. 商標・ロゴ・マークでブランドを構築すると将来的にだんだん有利になります
    40. 個人が開業するときに必要な印鑑は最低限一つあれば対応可能です
    41. 印鑑にこだわる(開運とかゲン担ぎではなく、仕事に使う道具ですから)
    42. 備品の基本は節約。あれもこれも揃えるのは収益が上がった後で大丈夫です
    43. はじめる前に利益を見積もろう―損益計画書を作ってみよう―
    44. 開業の成功確率を上げるため開業資金は何度も見積もって抑えるところを抑える
    45. 事務所を設置したらネット回線・電話回線も必要ですね
    46. ホームページは売り上げ増加のための必須の手段です
    47. 開業するにあたって必要な資金はどれくらいかを調べて書きだしてみよう
    48. 経営計画を立てておけば色々有利なことがあります
    49. 思いつくまま書きとめて、具体的な事業計画を作っていくのです
    50. 市場はどうだ?競争環境を調べて狙い目を探す
    51. 開業する事業の概要を紙に書いて考えましょう
    52. 経営理念を考える(その2)創業の動機を考えてみましょう
    53. まずは、経営理念を固める―何のための商売なのかを考える―
    54. 現金が王様。会社を営む上で絶対に外せない現金を確保する方法
    55. 何で売り上げを稼ぎます?お金をいただくところは限定した方がいいという話
    56. サービスの質が低い?それに気が付いた時にどうするかがあなたのお店の分かれ道です
    57. 人を雇うのなら「一生懸命がんばれ」などといった精神論でなく効果の上がる仕組みを考えよう
    58. 売り逃しは売れ残りよりもダメージ大なので全力で避けてください
    59. お客さまの言う事だからと言って何でもかんでも対応するのは間違いです
    60. 開業するなら知っておきたい経営のイロハ
    61. 今日から始めるリスク回避策。開業後はリスクから身を守る術を身に着ける必要があります
    62. 目指す方向を明確化して微調整しながら経営する方法(そのためには経営計画を立てましょう)
    63. いくらの売上で収支がトントンになるかは簡単に予測出来ます
    64. 経営者は体力勝負!?少なくとも検診を受けて大病は早期発見を
    65. 事業によっては従業員さんを雇う必要があり、従業員さんを雇うなら手続きが必要です
    66. 売上はお客さんの数とそのお客さんが使うお金の掛け算になります
    67. 現金と利益と売上は似ていると思えますが全然別の概念です
    68. 現金が尽きたらゲームオーバーというシビアな現実
    69. 保証人にはなるなと良く言われますが、何がいけないのかを解説します
    70. 脱サラ+なんでもいいといった訪問者のニーズにこたえてみます
    71. 開業のプロが教える!他人のビジネスモデルを使って効果的に儲かる開業方法の構築方法!!
    72. 開業にあたって、できることを広げすぎないという覚悟を持つ
    73. 顧客のニーズという言葉を考える前に『誰を』顧客にするかを決める
    74. あなたのお客さんは誰?何を売るの?どんな風に売るの?
    75. 何をやっていくかを決める
    76. リスクは有るけどあたるとデカい。市場の成長性を見込んで新分野に賭けろ
    77. 自分の強みは何?今の強みは経験ある業種の周辺にあります。
    78. 銀行に口座を開設しよう
    79. 従業員を雇うなら 労災保険、雇用保険、社会保険について
    80. 所得税の青色申告承認申請書をだして青色申告をしよう
    81. 開業にあたっての届け出
    82. まずは開業届を出せば、あなたも個人事業主
    83. 個人事業の場合、最初にずっと使っていく大切な屋号を決める必要があります。
    84. 個人で開業?法人で開業?それぞれ長所と短所があります
    85. それで生活するという覚悟を配偶者と共有することが大切です
    86. 何でもできるという罠。なんでもできるあなたに頼むことは何にもありません
    87. 開業、起業には2種類あります。あなたはどっち?
    88. オンリーワン?甘い事言わないでナンバーワンになってください
    89. お金があれば課題は解決できますがお金を使わず解決する方法を考えよう
    90. お客さんが事務所にくる必要が無いのなら、バーチャルオフィスで格安な事務所を開設できます
    91. 会計お得意ですか?少しできるぐらいなら思い切って専門のサービスを利用しましょう
    92. 完璧に準備してから開業する?何をもって完璧と判断するんですか?
    93. 起業をするのに独創性は本当に必要か?ハードルを自ら上げ過ぎていませんか?
    94. 起業家精神というハードルが高すぎる精神なんて、ミンナ持っていないから大丈夫です
    95. ハウスクリーニングという決してコンピュータに仕事を奪われないフランチャイズ
    96. フランチャイズ加盟という選択。ビジネスモデル一式を手に入れるというのも選択肢です
    97. したい事、できる事、やらねばならぬ事このバランスが大切です
    98. 人脈っていうけどあなたはその人に何が提供できるの?
    99. とりあえず名刺を作ろう。話はそれからだ
    100. 特定の組織で偉かったあなたへ―その人脈は役に立ちませんよ?
    101. 撤退プランも用意しておこう
    102. 脱サラ戦略!?
    103. 会社はあなたの人生まで面倒を見てくれない あるいは組織内で自らの優秀さに頼る事の危険性
    104. 今の仕事と起業。比較して考えると起業という選択肢の意味がはっきりします
    105. 起業すると心に決めることの大切さ。また精神論かよ…と思う人にこそ聴いてほしい
    106. どうして開業したいの?開業のリスクとそれを乗り越えた所にある希望について
    107. 【独立開業】独立開業をするときに必要な情報、解決策をご提示します【何からやる?】
    PAGE TOP