思いつくまま書きとめて、具体的な事業計画を作っていくのです

さて、経営理念と事業の概要を決め、その事業の概要に添った市場もちゃんと存在していることを確かめたとします。

正直、ここまでくればかなりどんな事業をやるかが目に見えてきているので、後の作業はやりやすいと思います。

ココでは事業計画として、概要から

  • 事業の特色
  • 販売計画
  • 仕入計画
  • 設備計画
  • 要員計画
  • といった要素に落とし込む方法を一緒に考えていきます。なお、この作業も後から立ち返って何度も調整することになりますので、思いつくままにどんどん書きとめて行ってください。

    最初から完璧なモノを作ろうとすると、動けなくなりますので、気楽に、書いてみましょう。

    ■事業計画・経営計画には具体的な戦術面を落とし込んでいく

    さて、ちょっと上でフライングしましたが、事業計画という言葉で落とし込んでいくのは、あなたの経営理念(創業の動機)をもり込んだ事業の概要を具体的に示していく作業です。

    例えば、事業の概要として

  • 地元の子育て世代に、有機農法で栽培した材料を使ったおまんじゅうを販売するお店を作る
  • といった内容を考えたとします。また、子育て世代の市場もありそうだと判断できたとします。

    この概要だけで、かなり具体的にはなっていますが、事業計画としては、もっと具体的な戦術レベルまで、何をすればいいかのレベルまで落とし込んでいく必要があります。

    ■その事業はどんな特徴があるのですか?

    まず。その事業にどんな特徴があるのかをもう少し深く考えてみます。事業に特徴が乏しければ、新参者であるあなたのお店にお客様がわざわざ乗り換える理由など無いのです。

    例えば、あなたに行きつけの美容院があったとします。この時に、ワザワザ新しい美容院を利用したいと考えるためには、今までの美容院にはない魅力が必要ですよね?

    今まで行っていた美容院と大差のないお店ができてもワザワザ乗り換えないですよね?

    そんな風に、「自分が消費者だったらどうするかな」と考えると、開業のプランを作るためのアイディアが浮かんできます。

    さて、事業の特徴ですが、

  • 地元の子育て世代に、有機農法で栽培した材料を使ったおまんじゅうを販売するお店を作る
  • といった概要から、『有機農法で栽培した材料』などといった特徴が導き出せます。競合他社が有機農法で栽培した材料を取り扱っていなければ、そういった材料を用いた食材を好む層に対してはかなりのアピールポイントになりそうです。

    ■どうやって売ります?(販売計画)

    さて、そんな魅力のある商品を売っていくというプランを書くことができましたが、次に、具体的にどうやって売っていくかについて考えていきます。

  • 『誰に』をもう少し掘り下げる
  • 事業の概要の段階で『誰に』という要素を考えてもらっていますので、顧客のターゲットはある程度絞れています。今回の場合、『地元の子育て世代』をターゲットとしています。

    しかし、これではまだ漠然としているのでもう少し絞り込みたいところです。例えば、どういった時に自社のサービスや商品を利用して欲しいのでしょうか?日常的に?贈り物として?

    この利用のイメージまで持てればもっと具体的な販売促進につながってきます。

  • いくらぐらいで売る?
  • また、『値付けは経営』と言うくらい値段つけは重要です。客層にマッチする価格を付けていき、大体の客単価を決めていきます。

    ■商品はどうやって手に入れます?(仕入計画)

    また、どんな商品をどうやって売るかを決めても、どうやってその商品を仕入れてくるかが分駆らないと絵に描いた餅になってしまいます。

    今回の例では『有機栽培の…』と言っていますので、その肝心の有機栽培の原料を仕入れられなけれはじまりません。

    また、おまんじゅうの製造を考えているのであれば、どうやって製造するかについても考える必要があります。自社で作ります?それとも外注?

    もし外注先を利用するなら、それはどこの誰で、支払い条件等はどうします?

    こういった事を落とし込んでいけば仕入計画ができてきます。

    ■設備はどうします?(設備計画)

    売上を上げるための方法や商品の仕入先を決めたのなら、どういった設備を用意するかを具体性を持って考えることができます。

    子育て世代と言っているわけですから、オフィス街に出店するというよりも、住宅地の顧客が集まる立地(駅の側とか行政機関の側とか)の方がイメージに近いですよね?

    そして、お店はどれくらいの大きさにするのか(売場は?厨房は?事務所は?)、狙っている立地の相場はどうか?といった事が具体的に書けるわけです。

    また、お店だけがあっても仕方ないわけで、製造に使う機械や店舗の什器、内装ももしかしたら工事しなければなりません。

    この場合、費用が大体見積もれるので現時点の見積もりをどんどん書きとめて行ってください。

    ■人はどうします?(要員計画)

    経営に大切なのは『人』、『モノ』、『カネ』であると言います。このうち、人の計画もこの段階で見えてきます。

    お店で販売するのならば、製造の担当者や販売担当者が何人必要でしょうか?

    ■試行錯誤しますので、思いつくまま書きとめていきます

    最初にも書いた通り、これらの計画は試行錯誤するので思いつくまま、どんどん書き留めて行ってください。

    実は、ここまでで事業が儲かるかどうかの大きなデザインができているので、この後に、これらの情報を元に具体的な数値の計画を作っていきます。

    この段階で大赤字になるような計画になっている場合、『失敗を未然に防げた』と喜ぶくらいの心構えで何度も計画を作り直すことになります。

    ■計画を立てても

    もちろん、机上の数値なので計画通りにはいきません。しかし、計画をしてみれば、少なくても絶対に儲かる事のない事業に手を出すリスクは避けられます。

    (意外にどんなに売上が上がっても、絶対に儲からない事業を開業したがる人って多いのです。)

    また、計画よりも費用が上振れしたら「少しまずいな…別のところで節約するか…」といった意思決定にもつながりますので、机上の数値にも意味はあるのです。

    PAGE TOP