完璧に準備してから開業する?何をもって完璧と判断するんですか?

細かいところまで目が行き届く人は、素晴らしい性格だと思います。しかし、開業、起業準備中の場合、完璧主義は往々にしてマイナスとして出てしまいます。

例えば、「準備が完璧でないから、まだ起業できない」といった言葉をきくケースが多くあります。

しかし、完璧な準備なんていうモノは存在しませんし、仮に今日現在で完璧にできたとしても世の中は移り変わるので、明日にはもう古くなっているかもしれません。

■完璧主義はお金がかかる

本サイトではしつこく言っていますが、開業段階ではお金を極力かけないで行くことが大切です。

『小さく生んで大きく育てる』などと言われることがありますが、起業・開業の世界はまさにこれを狙っていく必要がある世界です。

これに対して、完璧を求めるとどんどん初期費用が掛かっていきます。

例えば、テーブルひとつとっても、「とりあえず安く手に入るこれで…」と考えるのと「うちのコンセプトは○○だから、北欧から取り寄せた…」と考えるのではかかる費用が大違いになります。

■こだわりを認めてくれるのは誰?

無垢材の一枚板を使ったカウンターや、棚の一つ、照明の一つまでこだわりぬいたお店は確かにカッコいいですし、一見して流行りそうな雰囲気はあります。

しかし、最終的に判断するのはお客様です。お客様にとってNoならば、そのこだわりは少なくてもお金を生む資産にはなっていないのです。

この時に、完璧主義的に事業をやらずに、開業資金を抑え手元資金として持っていれば、「内装がちょっとまずかったか。じゃあ、少し模様替えをして…」といった風に調整をするだけの余力が残っています。

トライアンドエラーができれば、その地域の客層に合わせたお店にたどり着く可能性は高まります。

しかし、完璧主義者で最初からこだわり過ぎて開業資金を使いすぎていたら、もしかしたら、軌道修正するだけの余力がないかもしれません。

■真綿で首を絞められるような

商売をやっていて怖いのは、赤字をじわじわと垂れ流す状態です。もちろん、そのような状態にも打開策はあるのですが、状況を打開するためには多少の投資をする必要があるといった事も多く発生します。

しかし、開業資金を使いすぎて手元に資金が無ければその多少の投資ができないのです。

そのような状態になると、真綿で首を絞められるように、じわじわと体力を奪われていってしまい、非常に苦しい局面に陥ってしまいます。

■完璧を判断するのはお客様

完璧かどうか、そのお店が居心地がいいかどうかを判断するのはお客様です。ですので、実際に開業した後に調整をしていく必要があります。

どんなお店や事業であっても、実際のお客様の声を聞いてみれば、直すべき点やもっと良くする余地があります。

この時に、開業費をかけすぎていると、調整をすることができなくなってしまうのです。

もちろん、最初から完璧にできればそれに越したことはありません。しかし、それは人にはなかなかできないような非常に難易度の高い要求です。まして、初めて開業する訳ですから、難しいのは当たり前です。

そのため、ある程度の失敗を織り込んで、修正するための費用を手許に残しておくといった心構えが大切なのです。

過剰な完璧主義は、開業にあたっては裏目に出る可能性が高いのです。

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