経営理念を考える(その2)創業の動機を考えてみましょう

さて、経営理念の大切さについてコチラの記事で考えてみましたが、経営理念なんてそう簡単には出てこないものです。

正直なお話では、経営理念などといったモノを明文化して定めているような個人事業主さんはとても珍しいです。

しかし、経営理念には、事業の価値観を明確化するといった効果があるので明文化すると効果を発揮します。

■経営理念をつくって一歩リードする

もちろん、社長さんとお話をしていく中で、いろいろ訊けば商売をする上での理念を教えてもらう事は可能です。

どんな商売であっても、言葉にしていないだけで、経営するにあたって大切にしているモノがあるのです。

そして、この商売をするにあたって、経営するにあたって大切にしているモノがいわゆる経営理念なのです。

ただ、この経営理念を明確化していると、事業の進む方向にブレが無くなります。その結果、「なんとなく経営理念をもってはいるけど…」といった競争相手と比較してあなたの事業は有利な位置に立つことができるのです。

■難しく考えなければ

さて、経営理念について尋ねると言いましたが、この質問に答えてもらえれば当面はそれがあなたの経営理念であると言っても良いと思います。

その質問とは

  • どうして創業しようと考えたんですか?
  • という事です。

    ■どうして創業しようと考えたんですか?

    この質問にはあなたがどうして勤め人や他の働き方ではなく、あえて起業、開業の道を選んだ動機を明らかにする力があります。

    この質問は、あなたの価値観を教えてくださいと言っているんですね。

    そして、これに答えられれば、その回答に企業理念が潜んでいるのです。

    例えば、「こだわった材料を使った、安全で本当に美味しい手作りのまんじゅうを食べて欲しい」と考えているとすれば、それをそのまま経営理念にしてもいいですし、そこから『こだわりの材料』、『安全』『手作り』『美味しい』などといったキーワードを拾って経営理念を作り上げても良いのです。

    ■創業の動機の延長線にて

    さて、これから作り上げていくあなたの事業ですが、創業の動機の延長線が当面のあなたの作り上げる事業となる可能性が高いと考えられます。

    「こだわった材料を使った、安全で本当に美味しい手作りのまんじゅうを食べて欲しい」と考えている社長さんなら、『金つば』とか『どら焼き』は作るでしょうけれど、美容院や古本屋等は事業として検討しないはずです。

    なぜかというと、『美味しいまんじゅう』とは関係のない事業ですからね。

    そして、関係ない事業という事は、あなたの持っている強みが生かせない事業という訳です。

    競争相手に打ち勝つには、何らかの強みがないと戦いにもなりませんから、そういった事業には当面は進出しない方が望ましいのは言うまでもありません。

    このように、経営理念を作っておけば、無軌道な多角化に対して一定の歯止めがかかるので、リスクを低減することが可能になるのです。

    ■理念を作るのが難しければ創業の動機を書きとめておきましょう

    このように、大切な経営理念ですが、改めて作るのは手間もかかりますし、大変です。

    ですから、創業の動機をもう一度考えてみて、それを書きとめておきましょう。

    綺麗な言葉で作った経営理念でなくても、創業の動機は十分に経営理念の代わりをつとめることができますので、ぜひ「どうして開業、創業しようと思ったのか」について書きとめておいてください。

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