今日から始めるリスク回避策。開業後はリスクから身を守る術を身に着ける必要があります

開業をしたり、起業した場合には、ある意味大きなリスクを取っているのですが、不意の損失を慎重に慎重を重ねて回避する方法を考えていく必要があります。

もちろん、火事も事故も100%は防げませんが、そうした火事や事故に遭ったとしても破滅しないような体制を整えておくことは可能です。

今日から始めるリスク回避策という内容を本稿では書いていきたいと思います。

なお、リスクの本当の意味とは不確実性であるといった議論は、経済学や金融工学について語りたいわけではないので、ここではしません。ここで言うリスクとは不意の損失ぐらいの一般的な意味で使いますのでご了承ください。

■リスクは回避できる

さて、あなたが起業や開業した場合には、リスク回避の方法が沢山ある事、そして、リスクの存在の多さに驚くはずです。

例えば勤め人でいる限り、生活一式を一つの取引先(勤め先ですね)に依存するといった状態に基本的に陥ります。

どれぐらい依存するかというと、取引先1社に売上のすべてを依存し(給料のみを受け取り)、その取引先の意向によって扱う商材まで変え(営業さんが経理で働くことも珍しくないですからね)、また立地も取引先の意向で変更させられる(いわゆる転勤ですね)といった状態です。

開業をしたあなたにとっては、そんな状況は正気の沙汰ではないと思うかもしれませんが、そのような状態であっても勤め人こそ安定していると言った価値観を持っている人も多くいるのです。(そして、確かに安定しています。)

もちろん、こんな風に書いたからと言って勤め人として働くのは良くないとか、そういった人たちをけなす意図は全くありません。勤め人であることは生活の糧を得るために、とても合理的な行動ですし、仕事仲間と同じ目的のために努力するといった事はかけがえのない経験ですから。

ただし、確かに開業後は取引先個々のリスクは大きくなるかもしれませんが、そういった全面的に一社に依存しているリスクと比べれば開業後はリスクコントロールが利きますよといった事は事実として存在しています。

■取引先は自由に分散できます

まず、開業した後は、取引先を自由に分散できます。例えば、大体3分の1づつの売上を3社と取引をしてあげている状態ならば、一社とだけ取引するよりもリスクは小さくなります。(三社がいっぺんに傾く可能性は一社が傾く可能性よりも低いですからね。)

ただ、際限なく分散して行くと事務の手間が増えて非効率になりますので、収益性とリスク分散を両立するのならば、数社のメイン取引先と小口の取引先が多数といった関係にはなると思います。

また、これは仕入先についてもいえることで、いくつかの仕入先と取引をしておけば、仕入が全面的にストップするといったリスクは避けることができます。

■保険も掛けることができます

また、取引先の経営が危なくなる兆候があれば、信頼関係を損なわない範囲で売掛金の回収を早めたり(要するに『つけ』を早く払ってもらうという事です)、現金取引にしか応じなくするとか、取引を縮小するといった予防策を取ることができます。

これは勤め人にはできない対応策です。勤め先の経営が危うくなっても、取引を縮小したりはできませんからね。

さらに、取引先が倒産することに備えて『中小企業倒産防止共済』などといった公的な共済に加入することも可能です。

この共済は払い込んだ掛け金の10倍までを取引先が倒産したら貸してくれるといった制度ですので、連鎖倒産の防止に役立ちます。

もちろん勤め人にも、雇用保険という保険が用意されていますので、何かあったら活用してくださいませ。

■仕入れる量も調整できます

例えば、「ミントが花粉症に利くってテレビの情報番組で報道される」といった情報をいち早くつかんだとします。(単なる例なのでミントが花粉症に効くかどうかは知りませんよ。)

この時に、「売って売って売りまくるぞ」とばかりに、手持ち資金をすべてミントの仕入に使うといった事をすれば、大きなリスクを負う事になります。

しかし、「まあ売れるだろうけど、ある程度の量にしておこう」と自制心を利かせればリスクは抑えることができます。

このように、仕入の量は開業したら自分の裁量で決めることができるので、リスクを抑えるつもりになれば抑えることが可能です。

■リスクは

いずれにしても、開業した場合、リスクは全て自分の身に降りかかってきます。とはいえ、そのリスクは、回避することができる分だけ総合的に見れば、勤め人と同等かそれ以下に抑えられます。

一社の取引にすべてを依存しないこと。

危なくなる兆候がみえたら静かに撤退していくこと。

いちかばちかの勝負をしないこと。

保険などを活用して不意の倒産に備えること。

といったある程度常識的な事を着実に行って行けば、開業後のリスクを抑える事ができるのです。

開業するからには、リスクを取りすぎて事業が傾いたといった事にならないように気を付けて下さいね。

PAGE TOP