備品の基本は節約。あれもこれも揃えるのは収益が上がった後で大丈夫です

開業するにあたり、色々良いものを揃えましたとのお話をもらう事があります。

もちろん、せっかくやる気になっているところに水を差すのは申し訳ないので、備品とかを買ってしまったあとでは特に何も言いません。(事業をやる場合、過去の意思決定を悔やむとかそんな時間は極力排除しなければなりません。)

しかし、これから開業の道具を準備する方には、基本的には節約モードで行きましょうとお伝えしています。

■なぜ節約モードなのか

さて、どうして節約モードにする必要があるのでしょうか?せっかくの門出ですから、新しい道具を使ってモチベーションをアップしていった方が良いのではないでしょうか?

しかし、開業を考える方には、そんな風にはお伝えしません。(もちろん私が備品屋さんなら「社長、新しい門出ですから新品で揃えたほうがいいですよ」と言いますが…)

なぜかというと、備品はお金を稼がないからです。もう一度言います。備品はお金を稼ぎません。

そして、お金を稼がないモノについては、よっぽどの時間短縮につながらない限り、それを今導入する必要性は薄いのです。

■立派な机や書棚は…

例えば、ケヤキの一枚板の立派な机を買うとします。たしかに見た目もいいですし、それこそ一生ものとして使えるかもしれません。

しかし、その机を買ったからと言って、普通の業種では明日の売上が一円でも増えるわけではありません。

また、立派な書棚を買ったとします。でも、書棚が立派だからと言って顧客が増えることはありません。

もちろん、将来的にそういった道具をそろえる事はとても良い事だと思います。また、あなたが従業員を雇った時に、権威を演出するために使うというのならば多少コストをかけても目的があるコストだから良いかもしれません。

しかし、開業したての段階では、そんな良い道具を揃えるお金があるのなら、チラシの一枚でも、ホーム―ページのリスティング広告、一クリック分でも余計に広報に使った方が望ましいと考えられます。

■仕事上の小道具は

但し、仕事で使う名刺入れとかペンなどの小道具については、あなたの開業する業種で、こだわる事によって印象を良くできる余地があるのならイイモノを使うといった選択肢はありです。

例えば、あなたが税理士事務所を開業しようと考えている時に、打ち合わせ用の高級万年筆を買うといった選択肢は、必ずしも無駄とは言い切れないという事です。

要は、開業当初は特にメリハリをつけて備品を選択していく必要があるという事です。

メリハリの付け方の基準としては、

  • 売上向上につながる備品
  • 社長の時間短縮につながる備品
  • 社長の気分が良くなる備品(やる気向上)
  • といった順番に導入していくと良いでしょう。

    但し、売上向上につながるような備品であっても、それで向上する売上と備品にかかるコストのバランスが取れている事を確認してから導入していきましょう。

    ■購入だけが選択肢ではない

    また、備品は購入するだけが選択肢ではありません。例えば、備品を使う目的は、備品を利用してその効果を得る事ですから、レンタルやリースで利用できるのならばそういったモノを使うといった選択肢はありです。

    但し、僅かなお金をケチるために社長の時間が膨大にかかってしまうような事はお勧めできません。社長の時給まで考えた上で、トータルのコストが節約できるような開業準備を進めて行ってください。

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