自社をより深く知る6つの質問上級編。4つの追加質問を通じて自社の真の強みへ

自社をよりよく知る為の方法論として6つの質問で知るといった記事を書きました。(補助金獲得のために自社をどうやって知るか。6つの質問で考える)今回は、そこで知った概要を元にさらに掘り下げる方法を共有します。

(いちおう、自社を知るためのおさらいも載せておきますので本記事だけでも役に立つはずです。)

■自社を知るために

さて、「敵を知り己をしらば百戦危うからずや」といったのは古代中国の人ですが、己を知る事(自社について知る事)と敵を知る事(この場合、狙っていく補助金等について知る事)であれば、己を知る事の方が相対的に大切であると思われます。(敵と己を知る大切さはコチラです。)

格言で指摘している順番とは異なりますが、まず、己の事を把握しておけば、一般的な補助金や助成金を獲得することにも役立ちますし、融資の獲得にも役立ちます。さらに、事業計画を立てたり、経営戦略を構築したりと、本当に様々なことに役立つ分析です。このように自らの事は、汎用的な知識であるという事ができます。

これに対し、敵(この場合は狙っている補助金、助成金)については、別の補助金や助成金を狙う際にはまた新たに知っていかなければならないので、その都度努力がいる事なのです。

■6つの質問のおさらい

まずは、以下の質問に答えてみてください。

1.あなたが(先代などが)会社をはじめようとしたきっかけはなんですか?
2.あなたが(先代などが)会社経営を通じて成し遂げたいと考えている事はなんですか?
3.どうしてあなたの会社のお客様は、あなたの会社の商品を選んで購入していると思いますか?
4.あなたの会社を経営している中で不安に感じることがあれば教えてください。
5.4.で挙げた不安を社内の事が原因なのか、社外の事が原因なのかに分けて教えてください。
6.あなたの会社の周りで、「この分野は盛り上がっている」そのためチャンスがありそうだといった事を教えてください。

詳細はこちらを参考していただくとして、これらの質問に答えることで、いわゆるSWOT分析を手軽に実施できるといったモノです。

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SWOT分析補助金用

今回は、この分析を終えたのちに、強みを厳選された選り抜きのモノにするための方法をお伝えしようと考えています。

(上の6つの質問、3.番目があまり思い浮かばなかった方はこのステップを行わなくてもOKです。これからご紹介する方法は、3.のお客様が来社することを選んでいる(であろう)ポイントが多い方を想定した記事です。)

■VRIO分析といったフレームワーク

はい、また出ました。フレームワークです。まあ、そうはいっても便利な枠組みなのでアレルギーを起こさずにお付き合いくださいませ。

さて、こちらで考えることは、抽出した貴社の強みが本当に強みであるかを考えるといった事です。言い換えれば、抽出した強みを4つの基準でフィルタリングするといった感じです。

と、言葉で言うとなんだか恐ろしげですが、やることは大したことではありません。今度は4つの質問に答えていただくだけですから。それでは早速、一緒に見ていきましょう。

■VRIO分析の4つの質問

VRIO分析はとっても簡単です。抽出した強み一つ一つに対して、以下の4つの質問に答えていただくだけですから。

1.そもそも、それに価値があるの?
2.珍しいモノなの?
3.マネしようとして簡単にマネできるの?
4.組織として活用できるの?

この質問に正直に答えてみてください。

■例を示します。

例えば、ある和菓子屋さんが「当店のおまんじゅうこそが競争力の源泉である」と分析をしたとします。

また、その根拠として「社長が通信教育で身に着けた加工技術がある」「おまんじゅうの緑色の色がオシャレ」「先代のころからお付き合いのある契約農家さんに専用の小豆を育ててもらっており、そのあんこの評判が良い。」といった点を考えたとします。

このままだと、
・社長の通信教育で身に着けた加工技術
・おまんじゅうが緑色(オシャレ)
・お付き合いの長い契約農家さんから専用の小豆を仕入れており、そのあんこの評判が良い。
といった3点が強みで上がってくるのですが、本当に3つとも強みとして考えてよいのかという疑問が上がってきます。

例えば、『おまんじゅうが緑色でオシャレ』というのは、経済的な価値を持っている強みなのでしょうか?(1.の「そもそも、それに価値があるの?」について考えてみます。)

普通に考えれば、少し疑問ですよね。ということは、実は『おまんじゅうが緑色(オシャレ)』といった強みは強みではない可能性が高いという事ができます。

また、『社長の通信教育で身に着けた加工技術』 についてはどうでしょうか?これはおそらく1.の経済的価値は持っていそうですが、2.の「珍しいものなの?」の質問で少しつまずいてしまいそうです。通信教育で学べる技能ですから、珍しいかどうかはちょっと疑問です。

また、仮に、その技能を真面目に通信教育で習得できる人は珍しいとした場合でも、3.の「マネしようとして簡単にマネできるの?」といった質問をクリアーするのは厳しそうです。

この場合、『社長の通信教育で身に着けた加工技術』については、一応強みだけれども、強みとして長期的に持続しない可能性があると判断することができます。

それでは『お付き合いの長い契約農家さんから専用の小豆を仕入れており、そのあんこの評判が良い。』といった強みはどうでしょうか?

1.の「そもそも、それに価値があるの?」に対しては、価値があるモノであると断言できます。さらに、2.の「珍しいモノなの?」についても、専用の小豆と言っているので、珍しいと考えられます。

更に、3.の「マネしようとして簡単にマネできるの?」に対しても、「先代からの付き合い」「契約農家」「専用の小豆」と言っているので、なかなかマネをしにくいと判断できます。

つまり、ある程度長期的に強みを維持できる可能性があるのですね。

さらに、4.の「組織として活用できるの?」に対してYesと回答できるようなモノであれば、かなり有効な強みとなります。

この質問によるフィルタリングの結果、この会社の強みは、

・社長の通信教育で身に着けた加工技術
・お付き合いの長い契約農家さんから専用の小豆を仕入れており、そのあんこの評判が良い。

の二点であり、「お付き合いの長い契約農家さんから専用の小豆を仕入れており、そのあんこの評判が良い。」といった強みを軸に、社長の現在持っている加工技術を活かせる方向性を探っていくといった考え方になります。

この辺りは、ケースバイケースとなりますが、こういった切り口も覚えておくと、よりよい自社分析につながると考えられます。

なお、その辺をお手伝いすることもできますので、お気軽にお問合せ下さいませ。

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