目指す方向を明確化して微調整しながら経営する方法(そのためには経営計画を立てましょう)

起業や開業には目的が必要です。それこそ目標のない所に成功はありえないのです。というのは、成功の定義が無いのであれば何を持って成功というのかが分からないのです。

そして、目的を落とし込んだ計画も必要です。具体的な計画になっていない段階では、起業や開業の軌道修正が中々できないからです。

■計画があれば

例えば、『半年後には月20万円程度の赤字にしつつ、1年後に収支をとんとんにまで持ってくる』といった計画があれば、仮に計画どおりに事業が進んでいない場合であれば、「何かがおかしい」と気が付くことができます。

また、計画通りに行っていれば、うまく行った要因を考えることで、その計画に再現性を持たせて次年度以降もうまく行く可能性が高まります。

■計画が無いと

しかし、特に開業にあたって計画を作っていないような場合には、例えば、半年後に月50万円の赤字を出したとして、それがどのような事を意味するのかが判断できません。

上のような計画を持っていれば、「20万円の赤字で済ますはずが、50万円も赤字が出ている。これは何かがおかしいのだ」と判断することができるため、是正措置を取る事にもつながるのです。

しかし、計画が無い状態で経営をしているのなら「まあ、開店して半年だからこんなものだろう…」と危機の兆候を見逃す可能性もあります。

また、仮に半年後に月20万円の赤字に抑えることに成功したとしても、計画が無ければ「赤字が出るなんてかなりマズイ。これは撤退する必要がある。」などといった判断を行う危険性もあります。

このように、計画のない状態では、目的地も決めず、地図を持たずにドライブするようなものなのです。

■計画を活用しよう

さて、このような計画ですが、計画の立て方については順を追って説明しますので、こちらを参考にしていただければと思いますが、作っただけでは絵に描いた餅にしかなりません。

というか、活用しないのだったら作る時間がかかる分だけ、作らない方がマシというものです。

■定性的な目標と定量的な目標

いきなり定性的とか定量的とか言われても意味が分からないかもしれませんが、要するに、言葉で測る目標と、数字で測る目標の事を言います。

言葉で測る目標(定性的目標)の例としては

  • 常連になってもらうために顧客の満足を高める
  • サービスの水準を地域一番にする
  • 技術を磨いて、顧客のどんな要望にも応えられるようにする
  • 経営に知識を習得する
  • といったモノになります。

    これに対して、数字で測る目標(定量的目標)の例としては

  • 売上高を月100万円にする
  • 粗利率を33%まで高める
  • 月に1度来店する常連客を30人獲得する
  • などと数字で測れるモノとなります。

    ■定量的な目標でチェックする

    そして、この数値で測れる目標には解釈の余地が少ないので、定期的なチェックには向いています。

    例えば、毎月の売上をチェックすれば『売上高が月100万円』を超えているかどうかは判断できますし、ちゃんと帳簿を付けたり、税理士さんとかにお願いしていれば『粗利率が33%以上』かどうかについても判断できます。

    ここで重要なことは、目標を掲げたらそれをチェックする仕組みを業務に組み込んでおくという事です。

    顧客についても、顧客カルテを作るとか、ポイントカードを口実に会員登録してもらう等の方法で、測定できるようにしていく必要があるのです。

    ■定性的な目標も忘れずにチェックする

    これに対して定性的な目標はチェックしにくいのですが、しっかりと測定していくと中長期的に効果を発揮していきます。

    この定性的な目標は、その定性的な指標と関係性が深いと考えれられる定量的な指標に置き換えるといった事で間接的に管理することもできます。

    例えば、『サービスの質を地域で一番に』といった定性的な目標を「サービスが地域一番だとクレームが減るはずだから、クレーム件数で成果を測ろう」といった発想で置き換えることが可能になるのです。

    いずれにしても、『測定できないものは管理できない』ので定期的に測定していく仕組みを作っていくと良いでしょう。

    そして、経営計画をあらかじめ決めておけば、それと比較して現状がどうなのかが判断できますので、経営計画を立てて、定期的に微調整していくのが起業を上手くやる秘訣なのです。

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