何で売り上げを稼ぎます?お金をいただくところは限定した方がいいという話

組み合わせの妙といったビジネスモデルがあります。

カフェと雑貨店を併設したオシャレなお店から、本屋さんとカフェを組み合わせた業態、カフェと整骨院の組み合わせもあるかもしれません。

これらの業態は滞在時間を延ばす効果が見られるのでおそらくは、売上増加に貢献していると考えられます。

それではこういった業態がどこで売り上げを狙っていると思いますか?

■商売なので

もちろん商売なので、売上を確保することがこれらの業態で商売をするにしても、至上命題です。

それでは、こういった業態がどこでお金を稼ごうと考えていると思いますか?

「そりゃ、カフェのコーヒーとかの売上に加えて、雑貨とか本の売上双方を狙っているんでしょ?」と考える方も多いと思いますが、なかなか両方を一緒に狙うのは難しいです。

■一石二鳥になるか、二兎を追うものは一兎をも得ずになるか

さて、一と二という言葉を使った格言で、正反対の意味になる言葉があります。

それでは、組み合わせの妙を狙ったビジネスモデルでは、一石二鳥となるのでしょうか?

それとも二兎を追うものは一兎をも得ずになるのでしょうか?

答えは、あなた次第ですと言いたいところです。しかし、残念ながら両方で儲けようとしたら、『二兎を追うものは』になるケースが多いのです。

■例えば

例えば雑貨屋も本屋も物販です。この種の商売は仕入と在庫管理に心血を注ぐ必要があります。

売れ筋があると見るや、その商品の仕入を拡大し売上を作っていき、死筋(ほとんど売れない商品)は投げ売りでもいいのでどんどん処分して売場の鮮度を確保する必要があります。

これに対してカフェは飲食店なので、お客さんの回転率をどうやって高めるかとか、どうやってより質の良いものを提供するかを考えていく必要があります。

また、利益率の高くなる飲食物をコーヒーとセットで食べてもらうための工夫や、安らげる店内を作る必要もあります。

また、整骨院などは、患者の待ち時間を短くする必要もありますし、膝を悪くしている患者さんなどが想定されるため、十分な駐車スペースも確保したいところです。

■これらの事を両立できるでしょうか?

さて、一般的な考慮すべき内容を各業種ごとに列記してみましたが、これらの事を両立するようなビジネスモデルを構築できるでしょうか?

雑貨の売れ筋や死筋を見極めながら、カフェの経営として、サイドメニューなどを活用して一品でも多く販売する事を考えられるでしょうか?

お客さまにゆとりを持って滞在してくれるようなお店を作れるでしょうか?

これらのことは、あなたのお店だけで完結することではなく、あなたの競争相手となる専業でやっている雑貨屋さんやカフェと戦って、それらの競争相手に勝てるお店を作れるかが問われています。

仮に両立できたとしても、中途半端なレベルの両立ならば、カフェとしても、雑貨屋としても魅力の薄いお店にしかなっていないという事を、認識してください。

そもそも、店舗で商売をやろうと考えたときには、お店の面積は最初から決まっているので片方の面積を増やせば、もう片方の業態の面積は小さくなります。

そのため、どうしても専業でやっているお店と比較して、お店自体の魅力を打ち出すことが難しくなってしまいます。

■メインを決めて

但し、組み合わせの妙といったビジネスモデルは確かに存在しています。そして、あなたの開業するお店もそのような姿を目指すことは可能です。

可能ですが、最初から両方をいっぺんに両立しようとすると、どっちつかずの中途半端なお店になります。

そのため、雑貨に囲まれてコーヒーや紅茶を飲めるといったお店を作りたいのならば、どちらを売り物にするかを考える必要があります。

たとえば雑貨屋さんとして売上を作っていきたいのならば、カフェ部門はサブとなるので、必要最小限のスペースに抑えて、あまり複雑な調理が必要なメニューの提供は控える必要があります。

このようなお店にすれば、最低限の設備でコーヒーや紅茶などを出すことができるので(厨房を小さくできます)、雑貨店として必要な売り場スペースを圧迫せずに、滞在時間の増加といった効果を享受できます。

また、逆にカフェをメインにするのならば、雑貨の仕入は必要最低限にして、一席でも多くの座席を設けられるように工夫するとよいでしょう。

この場合、雑貨を見られるといったのが集客に役立つと考えられますので、看板代わりに雑貨を置くといった考え方になります。

このほかに上で挙げている本屋や整骨院を併設する場合も、どちらをメインに据えるのかを考えて行く必要があります。

整骨院との併設であれば、カフェスペースで待ってもらえれば待ち時間をあまり長く感じないといった効果があるでしょうし(この場合は整骨院がメインになります)

■何で売り上げを稼ぐかを明確に

実際の店舗を構える場合、スペース的な制限が強く働きます。

また、店舗を構えない商売を始めるとしても、あなた自身の投入できる労力には限りがあります。

そのため、複数の業態を組み合わせたビジネスモデルを考えるまではいいのですが、どこでお金を頂くかはしっかりと的を絞っていった方が良い結果につながる傾向があります。

あなたの商売の売り物はなんでしょうか?完全に一般論ですが、何でお金をいただくのかをしっかりと考えていきましょう。

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