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中国の緊急利下げは中国当局の危機感の表れだが、利下げは玉数に制限がある武器のようなものです(寄稿)

中国利下げ
中国が緊急利下げを行うと2015年8月25日のニュースで流れていました。報道は
中国人民銀行(中央銀行)は25日、追加の金融緩和を決めた。政策金利である銀行の貸し出しと預金の基準金利を0.25%下げると同時に、市中銀行から強制的に預かる資金の比率である預金準備率を0.5%下げる。中国経済の減速への懸念から世界的な株安の連鎖が続くなか、大規模な金融緩和で景気の安定を重視する姿勢を鮮明にした。2015年8月25日 日本経済新聞
 とされております。

利下げ+預金準備率の引き下げですから、思い切った対策であると考えられます。

中国が金融緩和を実施した背景や、その影響が経済分野のみならず多方面に及んでいくのかについては色々な切り口が考えられます。今回は様々な切り口の中から、経済的にはどのような効果を狙っているのかについて見ていきたいと思います。
  •  利下げをするという事は
『腹痛には正露丸』、『頭痛にはバファリン』と言うように、景気減速には利下げというのが一種のセオリーとなっています。

どういう事かというと、利下げを実施することにより、国内の個人や法人が資金調達をしやすくなり、その結果、設備投資や消費が促されて景気が良くなるといった説明となるのです。(参考:利下げ

ココで注意したいことは、利下げに踏み切るという事は、少なくとも当局は、現状の景気は良くないとの認識を持っているという事です。(ここ数日で株価が大暴落しているので景気が良いと判断している可能性は極めて少ないですが。)

しかし、この利下げを安易に行うと大変なことになります。というのは、金利は下げ続けていくとどこかで実質0%となってしまい、それ以上この手段が取れなくなってしまうからです。

また、景気が良い状態で利下げをすると、市場に資金が回りすぎ、景気が過熱しすぎていわゆるバブルを招く危険性もあります。

そのため、一般的には景気が回復している局面では逆に利上げを実施し、少しずつであっても金利を上げていくのです。(利上げには景気の過熱を防ぎ、インフレ防止の効果もあります。)
  • かなり下げています
と、このように下げれば良いというものではない金利ですが、中国は直近で連続して利下げを行っております。同記事では

利下げは6月以来、約2カ月ぶりで、昨年11月以降で5回目だ。預金準備率の引き下げの決定は4月以来、約4カ月ぶりとなる。2015年8月25日 日本経済新聞

と報道しており、利下げは昨年11月から既に5度目であると言っています。この事から、中国当局は景気を刺激する必要性をかなり強く認識しているという事ができます。
  •  預金準備率の引き下げは
また、中国の預金準備率の引き下げについても考えていく必要があります。この預金準備率引き下げも金融政策の一種であり、市中銀行が貸し出しに回せる現金の量を増やすといった意図を持っています。

つまり、預金準備率の引き下げも金融緩和を狙った対応なのですね。
  • 株価対策として
このような金融緩和は同時に株価対策でもあります。

景気回復期待から株価上昇を促したり、もっと直接的に資金を借りてきて株式投資をする(これは投資等言うよりも一か八かの投機ですね…)事を促す、また、債権のうま味を無くしてその分の資金を株式市場に振り向けさせるといった狙いです。

いずれにしても、中国当局は現状に危機感を持っていると考えることができます。

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